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メダカとは?
メダカは漢字で「目高」と書きます。
他の魚と比べて目が高い位置についているという理由でそう名付けられました。
メダカの歴史
メダカという名前は遡ること300年以上前、貝原益軒という人の「大和本草」という書物の中に既に登場しています。つまり、江戸時代にはもうメダカという魚や言葉が認識されていたんですね。それを裏付けるように、かつて東京近辺ではメダカのことを、「メダカ」の他、「メタカ」「メザカ」と呼んでいたと言われます。
更に歴史を遡ってみますと、平安時代の和漢辞書に「ウルリコ」という正体不明の小魚が登場します。メダカの方言に「ウロリ」「ウルメコ」という呼び名があることからも、おそらくこの「ウルリコ」という魚はメダカのことではないかと考えられ、もしそれが確かであれば、これが最も古いメダカに関する記述となります。

メダカの飼育水

メダカを飼育するにあたって、もっとも基本となる点であり最低限確保しておかなければならないのが「水」についての知識です。メダカは言うまでもなく水中で暮らしています。水がメダカに合っているかどうかは、直接生死に関わるほど大切な事なのです。
ただ眺めているだけでは、私たちにはその水が良い水なのか、それとも悪い水なのか見分けることはできません。水道水、井戸水、河川の水などメダカの飼育用水として利用できそうな水はたくさんありますが、どの水が一番適しているのか。また、どんな問題点があるのか学びましょう。

水道

水道水は蛇口を捻れば出てくる、私たちにとって一番馴染みのある生活用水です。
この水道水には水質の安定と殺菌のために、塩素(カルキ)が含まれています。もちろんこの塩素の量は、人間にとっては全く無害な濃度ですが、メダカなどの小さな生き物にとってはかなり有害なものです。そのため、蛇口から出てきた水道水をすぐそのままメダカの飼育用水として使用することはできません。飼育用水として利用するためには、この塩素をメダカにとって無害なレベルまで取り除いてあげる必要があるのです。塩素を取り除く方法には、専用の薬剤を使う方法と、汲み起きによる方法の二種類があります。
水道水に含まれる塩素は、バケツなどに入れ3日ほど屋外で放置していればほぼメダカにとって無害なレベルまで消え去ってしまいます。更にバケツを、太陽光が当たる位置に置いておくと、一段と早くカルキを除去することができるでしょう。エアーを入れて放置すると更に早く除去できます。
緊急な水換えや、汲み置き水が何らかの理由でダメになってしまった場合には、ペットショップなどで市販されている、専用の薬剤を利用し塩素を中和させることになります。もちろん、きちんとメダカや水性動物にとって無害となるように調整されてはいますが、やはり可能な限り汲み置きによる方法をオススメしたいところです。
水道水の最大の長所は、日本の優秀な水道システムによってほとんどの雑菌が取り除かれているという点です。これは後述する井戸水や河川の水と比較して、とても大きな長所といえます。

井戸水

最近はあまり見かけなくなってしまいましたが、田舎で飲み水として利用されているような井戸水であれば、ほぼメダカにとっても問題無いと考えて良いでしょう。
ただし、稀ではありますが、人間にとっては無害でもメダカにとっては有害な物質が含まれていることもありますので、可能であれば一度水質検査を行なった方がよいでしょう。
また、井戸水の特徴として、含まれている酸素の量が極端に少ない場合があります。そんな時はエアレーションをするなどして、酸素を水に溶かし込んでやる必要があります。

河川の水

現在、身近にキレイな河川があるというケースはとても珍しいこととなってしまいました。幸運なことにあなたがそういった美しい環境に住んでいる場合は、もちろん水質検査を行なった上でですが、河川の水をメダカ飼育に利用するのも良いでしょう。特に雑菌については念入りにチェックする必要があります。

メダカに適した水温

人間は体温調節機能を持った恒温動物ですが、メダカは水温の上限に合わせて体温も上下する変温動物です。水が温かくなれば活発に泳ぎ回るようになりますし食欲も増進します。逆に水温が低くなってくると動きを止め、餌もほとんど食べなくなってしまいます。
メダカが生きていける温度の幅はかなり広いことが分かっており、なんと2度から38度の間であれば生存可能であるとされています。
ですが、もちろんメダカが健康的に元気よく生きることができる範囲はもっと狭い範囲となります。
メダカの飼育に適した温度は下が約15度。上がだいたい30度です。15度以下になると徐々に動きが鈍くなり、10度以下では餌を控えましょう。5度以下になるとほどんと水底でじっとしているだけとなります。逆に水温が31度を越えるような環境では、再び動きや食欲が鈍るようになります。また、たとえ上記のメダカにおける適切な水温の範囲であっても、急激な水温の変化が起こった場合、メダカは体調を崩してしまいます。場合によっては仮死状態になったり、本当に死亡してしまうこともあります。
水換えの際などには十分注意するようにしましょう。

水中の酸素

メダカはエラによって水中の酸素を吸収し呼吸しています。この水中に溶け込んでいる酸素は水温が高くなると減少し、低くなると多くなります。
一方で、メダカは水温が上がると行動が活発化します。更に餌もたくさん食べるようになりますので、一層酸素を必要とします。
普通に飼育している分にはあまり意識することはないかもしれませんが、水温が高いことに加えメダカの数が多い場合など、酸素不足が疑われる場合にはエアレーションが必要となることもあります。

水質悪化の原因

メダカに適した水質、水温で飼育していても時が経つにつれ徐々に水質は悪化していきます。メダカも動物ですから餌を食べ、そして排泄を行います。餌の一部は食べ残しとなって水底へ沈み水質を悪化させますし、排泄された糞などの有機物も当然水質を悪化させる原因となります。
これらの原因物質も安定した環境においては、水底にいるバクテリアや植えられている水草などによって、水質を大きく悪化させることもなく分解されていきます。しかし、絶妙なバランスはとても崩れやすいため、ちょっと油断するとすぐにメダカにとって住みにくい環境となってしまいます。
状態の良い水質を保つためには、定期的な水換えや濾過装置、エアレーションポンプの使用などを組み合わせる必要があります。あまり過剰な設備を構えることもありませんが、状態を観察しつつ適切な飼育環境を維持できるよう工夫していきましょう。

メダカの病気と予防

体の小さなメダカにとって、目に見えてわかるほどの症状があらわれた段階では、すでに手遅れになっているという場合もかなり多くあります。
病気は出てから治すのではなく、かからないように予防することの方がはるかに重要で、発症してしまった場合でも、早期発見・早期治療が最も大切なのです。
飼育しているメダカは、普段からよく観察し、水槽の底付近でじっとしている、食欲がない、体を物にこすりつけるなど、いつもと違ったところがないか、常にチェックするくせをつけましょう。
明らかに調子のおかしいメダカは、治療方法がわからないうちでも、他の容器に隔離するようにします。
こうすれば、健康なメダカにまで被害が及ぶのを避けることができるからです。

予防のための注意点

・水質を悪化させない
汚れがたまった水では、メダカの抵抗力も下がってしまい、病気にかかりやすくなってしまいます。
メダカを狭い水槽に詰め込みすぎたり、水替えを長い期間サボッている水槽ではその分だけ病気発生のリスクが高まっていると考えるべきでしょう。
・新入りには健康チェックを
新しくメダカを殖やす場合、そのメダカが病気を持っていると、他のメダカにまで感染が広まってしまいます。
元気がなかったり、体に症状がでていないか、事前によく確かめてから水槽に加える必要があるでしょう。
できれば別に水槽を用意して、そこでしばらく飼育しながら様子を見るのがベストです。
・メダカに傷をつけない
メダカを網ですくうときは、できるだけ丁寧に扱ってください。
乱暴にすくったりすると、体表にスレ傷がつき、そこから病原菌に感染する可能性が高まります。メダカはとてもデリケートなのです。
・餌は与えすぎない
餌の与えすぎは、水質の悪化や肥満の原因になるなど、メダカの健康に悪影響を与えます。人間と同じく、メダカも腹八分目が良いのです。
メダカが病気にかかるのは、飼い主の不注意が原因となることがほとんどと言えるでしょう。普段から水換えを定期的にしっかりと行い、清潔な環境を保つことが、最も確実な病気の予防方法と言えるのです。また、もし病気が発生した場合はなるべく早く対応するようにします。
ある程度症状が進行してしまった場合、自然と治癒することはまずあり得ません。放って置くとメダカが全滅しかねませんから、なるべく素早く処置を行いましょう。病気を効果的に防ぐための更にもう一歩踏み込んだ方法としては、普段から若干塩分濃度を高めて飼育するという方法もあります。
少しずつメダカを慣らしていく必要があるのと、水草の育成に影響がある点で難易度は若干高いですが、病気をなんとしてでも防ぎたいという人は試してみても良いでしょう。

早期発見が早期回復への鍵

愛情を持って毎日メダカを観察していれば、メダカの病気はすぐに発見できます。早い時期に発見することができればその分だけ早く治療することが可能なのです。メダカが病気にかかりやすい環境というのは長い間水換えやリセットがされておらず、水槽内の亜硝酸濃度が高い場合や、逆に水がしっかり作られていないような場合、同じ水槽内に病気のメダカが既に存在している場合などが挙げられます。水槽がこのような状況であればすぐに改善するようにしましょう。

白点病

症状:メダカの体に白い斑点がポツポツと現れます。
原因:メダカの病気としては比較的多く見られます。繊毛虫のイクチオフチリウス・ムルチフィリスが寄生しているもので、伝染性が高く発見し次第すぐに駆除しなければ被害が拡大してしまいます。
対処法:水槽内の水やメダカ全体が感染している場合が多いですので、水槽水が90.5%の濃度になるよう塩を入れるか、メチレンブルー、マラカイト剤などの薬品を利用しましょう。

綿かむり病

症状:メダカの口やエラなどに白い綿のようなものが付着する病気です。
原因:別名、水カビ病とも呼ばれます。水中に存在する真菌類がメダカの傷口について繁殖してしまったものです。傷がなく、栄養状態のよいメダカであればほとんど発生しない病気です。
対処法:罹患しているメダカを隔離して治療しましょう。塩水浴、もしくはマラカイトグリーンFなどの薬剤を利用すると良いでしょう。

尾ぐされ病

症状:尾びれが細くなり泳ぎが鈍くなります。ヒレがくさったり、ささくれたり、溶けるといった症状が確認できます。
原因:栄養不足や皮膚の粘膜が弱くなると発症しやすいとされています。グラム陰性細菌による感染症で、死亡率の高い病気です。
対処法:罹患メダカは隔離して治療しましょう。塩水浴やグリーンF、パラザンDなどの薬剤を使用します。

エロモナス病

症状:メダカの体表に出血斑とばれる赤い斑点が見られます。腹水病という腹部が肥大化する症状も見られます。
原因:水槽内の水質や環境が悪化したことによるストレスや、水中の亜硝酸濃度が高くなったことが原因で発症するとされています。
対処法:罹患メダカは隔離して治療しましょう。塩水浴やグリーンFなどの薬剤を使用します。

その他

その他、外傷ややせるといった症状が現れる場合があります。外傷の場合はあまり酷い傷でない限りは自然治癒する場合がほとんどです。傷口から別の病気へと発展しないかを注意して観察するようにします。元気がなく痩せてしまう場合は老衰や消化器系の病気が考えられます。水質の状態をよくチェックしてみましょう。

産卵について

メダカは栄養状態が良いと毎朝産卵し、そうでなくとも2日-3日に一回は産卵します。
魚類には一生涯に一度しか産卵しないサケのような種類と、タナゴの仲間のいくつかの種類のように一生涯に何回か産卵するものがいますが、後者は産卵期に数回に分けて産む種類、メダカのように毎日産卵することが可能な種類があります。これらはそれぞれ、卵巣の構造が大きく異なることが知られています。

 
 
 
①サケのように一生涯に一度しか産卵しない魚類では、卵巣卵が一斉に成熟し、排卵された後に新たな卵母細胞の補充がされない。
②タナゴの仲間のいくつかの種類のように産卵期に何回かに分けて産卵する種類では、産卵期に異なる発達段階の卵母細胞が少なくとも2群以上ある。排卵され、さらに産卵可能な状態であれば、次に控えている卵母細胞が成熟して排卵される。
③メダカのように毎日産卵する種類では、産卵期の卵巣には全ての発達段階の卵巣卵が見られ、排卵されるとすぐに次の控えている卵巣卵が入らんされ、未熟な卵巣卵は連続的に発達する。
メダカの場合には一回の産卵数は5粒から多くても20粒程度と少ないが、毎日コンスタントに産卵すれば、4月から8月いっぱいまでの5ヶ月間で1000個から数千個の卵を産卵する計算になります。しかし実際には栄養条件や水質などが良好でも、繁殖期の後半では毎日は産卵しなくなるようです。
したがって、1個体で数百個も産卵すればよい方と言えるでしょう。

成長

産卵後10日どもすれば仔魚が孵化し、その後かなり少ない日数で外見上は成魚と同じほどの大きさにまで成長します。この当歳魚(その歳に生まれた固体)は一般的にはその歳には産卵に参加せず、翌年に繁殖行動をとることが多いようです。しかし、早い時期に孵化したものの内、成長の良い個体は、その年の繁殖期の晩期には産卵行動に参加するものもいます。自然界ではほとんどの場合、生まれた翌年に産卵し、その年の冬を越せずに死んでしまうものが多いと言われています。従って多くの固体は、1年半程度の寿命ということになります。
水槽で大切に飼育すると3年くらいは生きますが、自然界では多くの場合それほど長い期間生存することはないようです。
いずれにせよ、メダカは寿命が短いかわりに、生まれてから早い時期に繁殖することができ、さらには栄養条件がよければ毎日産卵することもできます。そのため大量に繁殖することが可能なのです。

無精卵は取り除く

水草や水底に産みつけられた卵はすべて等しく孵化するわけではありません。中には受精することの出来なかった無精卵があるからです。無精卵はいくらまっても孵化することはなく、放置しているとカビが生えてしまうこともあります。明らかに無精卵とわかる卵のかたまりがあった場合は取り除きましょう。有精卵は透明で、触ってもつぶれませんが、無精卵は白くにごっていて壊れやすいのが特徴です。カビが広がってしまうとせっかくの有精卵にも悪影響がでる可能性がありますから毎日注意して観察する必要があります。

卵の移動

卵を安全に孵化させるために、産卵が行われたら卵を移動させる必要があります。
その手順を確認してみましょう。
1.メスが産卵し、水草などに卵を産みつけるのを確認します。この後移動させるわけですが、すぐには移動させず1週間程度様子を見ましょう。
2.この間に、卵がついた水草を入れる容器を準備します。容器に入れる水は水をつくる手順に従って塩素(カルキ)を抜いたものを使いましょう。
3.1週間が経過し、移動先の水槽が準備できたら卵が産みつけられた水草ごと、用意しておいた容器に静かに移動させます。水温などもきちんと合わせておきましょう。
4.卵が入った容器の水は25程度に保ちます。10日ほど様子を見ていると孵化するはずですが、孵化してもすぐに稚魚をもとの水槽には戻さないようにしましょう。成魚たちに食べられてしまうからです。1センチ程度に育つまでは育成用の水槽で飼育したほうが安全です。

うまく産卵しない場合のチェックポイント

日本メダカの繁殖は決して難しいものではありませんが、状況によってはなかなかうまくいかないこともあります。ここでは産卵がうまくいかない場合の主な原因3つを紹介します。再度自分の飼育環境と照らし合わせてみましょう。
1.水温・日照時間を確認する。産卵するには、水温が25度前後、日照時間が13時間が必要といわれています。ヒーターや蛍光灯などを使い親魚の産卵のための環境を整えてあげましょう。
2.エサの量を確認する。産卵するには十分な量のエサを食べていることが大切です。与え過ぎによる水質悪化も問題ですが、産卵行動にはメスはもちろんオスもたくさんのエネルギーを使いますので栄養はしっかり与えましょう。
3.品種を確認する。交配が難しい品種もいます。ダルマメダカは交尾が下手で無精卵も多いのが特徴です。初心者のうちは繁殖が容易な普通体型の品種でチャレンジしましょう。

効率よく殖やそう

孵化用の水槽にはせいぜい、2週間分の卵を入れるのが限界です。なぜなら最初に産まれたメダカがどんどん大きくなって、後から生まれた仔魚を食べてしまうからです。大きくなったメダカをすくいだして別の水槽に移してもいいのですが、大きい個体のみすくい出すのは意外と難しく、小さな個体も網に入ってしまうことが多いためなかなか難しい作業となります。小さな個体は網によって体表が傷つきやすくあっさりと死んでしまうこともあります。そこで、30センチ程度の小さな水槽を3つ準備しておき、ひとつの水槽に2週間分の卵が入ったら次の水槽に卵を入れるといったように、順繰りに卵を入れる水槽を変えてゆくとよいでしょう。この方法であれば、はじめに卵を収容した水槽で最後に孵化したものも4週間その水槽で生活することになります。このころになると、鱗もきちんとできてスレにも強くなります。こうなれば大きな水槽へ移動しても問題ない状態だと言えます。3つめの水槽がいっぱいになるまでにひとつめを空けておき、再びこの水槽に卵を入れます。この卵および孵化水槽ではスポンジフィルターを用い、底砂は敷かないようにします。砂を敷かないほうが、底にたまった残餌やフンをサイホンやスポイトで吸い取ることができ、こまめに掃除をすれば、水質悪化を防ぐことができます。孵化してから4週間すると餌もかなり活発に食べ、遊泳力も強くなります。ここまで成長すれば親と同様の飼育方法で問題なくなります。ただし、ポンプを使った濾過槽の場合にはまだ吸い込まれる危険がありますから、吸い込み口に細かいメッシュのストレーナーを取り付けたり、水の吐き出し口の流速を落とすような工夫をしましょう。その点、エアリフトを用いたフィルターであれば吸い込まれたり、水に叩きつけられてしまうような心配はありません。

飼育容器について

メダカを飼育する場合、自宅の池で飼おうという人も中にはいるかと思いますが、ほとんどの場合は何か容器に入れて飼育することとなります。
メダカを始め、魚を飼育するための容器はペットショップへ行くと目移りしてしまうほど豊富な種類が揃っています。
金魚や熱帯魚など、一般的な観賞魚の飼育には透明なガラス製の水槽を使用する場合がほとんどですが、メダカの場合、基本はやはり水鉢による飼育でしょう。これは古くから日本で親しまれてきた飼育方法であり、実際ベテランメダカ愛好家の中では、「メダカは上から楽しむもの」という硬派なスタイルが今でも高い人気を誇っています。
基本は水鉢での飼育
前途した通り、日本古来のオールドスタイルでのメダカ飼育は、水鉢を屋外に設置しての飼育となります。水鉢は通常「睡蓮鉢」という名前で園芸店などで販売されています。形は円形であまり深くはありません。それだけにメダカ観賞に最も適していると言えます。また、この睡蓮鉢自体にも簡素な物から外見的に趣向を凝らした物までたくさんの種類があります。愛好家によっては睡蓮鉢自体にも観賞的な価値を見出しており、容器も含めて一つの芸術と捉えられています。
水鉢飼育の注意点
購入した水鉢を初めて使用する場合はいきなりメダカを入れてはいけません。鉢からメダカにとっての有害物質が染み出してくることがあるためです。鉢を水で満たした後、三日程はそのまま放置しておきましょう。
また、水鉢の大きさによって飼育できるメダカの数が決まってしまいます。たくさん飼育したい場合は当然、相応に大きな鉢が必要となりますが、管理に慣れる必要もありますし初心者のうちはまず手頃な大きさの物からスタートするのが良いでしょう。
例としては、直径30センチの鉢であれば6匹前後、40センチであれば10匹くらいが目安となります。数が少ない分には特に問題はありませんが、上記した数を大きく超えて飼育した場合、水質の悪化や酸素が足りなくなるなどの状況が発生してしまいますので注意が必要です。
ちなみに、童謡のような「メダカの学校」を作ろうとするなら直径1メートルくらいの鉢か、もしくは池か小川が必要になります。これはちょっと個人でやるには大掛かりすぎますね。
メダカは飼育環境や飼育数を適切に管理すると、かなり立派な体格に成長します。自然界ではおおよそ25ミリから35ミリが成魚の平均的な大きさですが、大切に育てると大きな物では50ミリ以上にまで成長する個体もいます。

水鉢以外の飼育容器

水鉢以外にもメダカ飼育に適した容器、使える容器はいろいろとあります。それぞれメリット・デメリットがありますが、飼育者の好みよって使用するといいでしょう。

プラ舟

様々な大きさのタイプがあり、数多く飼育する場合には良いと思います。値段も比較的安いので、飼育スペースが広く取れる方はお薦めです。

手水鉢

手水鉢とは元々は寺社などに備えられている石製の小さな水貯めのことで、心や体を清めるための水が蓄えられています。現在では家庭用のインテリアとしても普及しており、深さは水鉢と比べて少々深いものの、メダカの飼育容器として、とても適していると言えます。深さが気になる場合は底に土や小石などを敷いて調整すると良いでしょう。

石臼

石臼も日本に昔からあるものです。本来はお餅をつくための物ですが、見た目にも風情があり日本庭園のインテリアとして無くてはならない物と言えます。メダカ飼育に使用しても趣深くて大変美しいのですが、欠点は水深が浅いために夏場に水温が上昇し過ぎてしまったり、冬場にはメダカごと凍結してしまう恐れがあることです。使用する場合は少しでも深さのあるものを選ぶようにしましょう。

ガラス製の容器

口が広く、大きな洗面器のようなガラス製の容器は、とても涼しげで夏のインテリアとしては最高の物です。ただし、あまりサイズの大きい物がないことや、ガラスであるが故に割れやすいなどの欠点もあります。長期間の飼育にはあまり向きませんので、室内のインテリア用に夏季限定の飼育容器と考えた方が良いでしょう。

繁殖容器

繁殖を目的として飼育するための容器は、上記した風情ある容器とは一転してシンプルで機能性のあるものを選ぶようにします。具体的には発泡スチロールの箱や、草花用のプランター(底があいていない物)などがよく利用されます。100円ショップや300円ショップには適した物が多くありますので、チェックしましょう。

ガラス水槽

観賞魚用の容器としては一番普及している容器です。フィルターやエアレーションポンプ、サーモスタットなど、水槽にセットするための設備も充実していますので、初心者が一番取っ付きやすい容器と言えます。敢えて欠点を挙げるとすれば、水流がどうしても強くなりすぎるので、メダカの体力には合っていない点です。メダカを横から眺めることによって稚魚や卵の状態をよく観察することが出来たり、産卵の瞬間を見ることが出来たりと、他の容器にはない長所もたくさん持っています。

底砂など

水質を安定させるのに必要なのは底砂です。
当店で愛用しているのは、大磯砂・ソイル・赤玉土・焼赤玉土です。
いずれも購入されたら、一度水洗いし、天日干しをしてから利用してください。
特にお薦めは焼赤玉土です。

日本オランダとは、今から180年以上前に中国から渡来したオランダ獅子頭が、主に西日本や四国で日本独自に世代を重ねられ、今でも四国には熱心な愛好家の方達が少数ながら存在しています。しかし、そのオランダは現在流通するオランダ獅子頭とは全く趣を異にする魚で、日本で独自の世代を重ねて来たため「日本オランダ」と呼ばれています。「長手オランダ」とも呼ばれるタイプがこの品種です。このオランダだけを品評する会が四国にあり、毎年優秀な個体が選出されていますが、年々飼育される方が減っているため流通に乗ることは少なく、その希少性もあって飼育を熱望される愛魚家の方も少なくありません。
オランダと言う名前の由来は、江戸時代の鎖国政策により舶来物を「オランダ物」と呼び珍重していた事から「オランダ獅子頭」と名が付いたと言われています。中国から長崎に渡来して琉金に混じって入って来たようです。西日本や四国地方で昔から大切に育てられた地金魚です。体長が長く尾も大きく頭の出が良い貴重な系統です。200年以上の昔に日本に来てから今日まで残っているのは、本当に奇跡のようです。極めて少ない愛好家がひっそりと系統維持をしながら途切れる事なく歳月をかけて改良進化をして来た魚なのです。この貴重な魚は、長手で上から見る魚なのです。上から見る金魚は、全て高級金魚と言われ品評会魚が中心となり非常に貴重な種類となります。

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